【水星逆行2/17〜3/10(魚座〜水瓶座)】〜未来の可能性を無限に広げる新しいことを始めていくような流れの中で、実は真新しい何か!?が始まるというよりは、自分の伝統に許可を出し、身を任せればいいだけ〜
2.17〜3.10まで、魚座〜水瓶座で水星逆行です
- 2020.2.16:下弦-蠍座/火星-山羊座入り
- 2020.2.17:水星-逆行開始(魚座12°)
- 2020.2.19:太陽-魚座入り
- 2020.2.24:新月-魚座
2.17〜3.10までの約3週間、暦の上では2020年最初の水星逆行です。
今回は魚座から水瓶座まで、サインをまたいでの水星逆行となります。
水星はギリシア神話のキャラクターから言えば「ヘルメス」ですが、
〝唯一なるものの奇蹟を成し遂げるにあたっては….地上から天井へと昇り、ふたたび地上へと下って、上なるものと下なるものの力を取り集めよ….〟—エメラルド・タブレット:ヘルメス・トリスメギストス—
という言葉のように、年に3回ほどある地球上の水星逆行は、ヘルメスが下って下って下なるものの力を再発見して、そして改めて上なるものの力と統合する期間だと思っていただければよいでしょう。
奇蹟を成し遂げるトリックスターであり、錬金術師でもあるヘルメスの働きがオンタイムで地上に顕現してくる期間なので、イライラして「さっさと水星逆行過ぎろ〜」でやり過ごしてもよいのですが、せっかくなので人生のメリットとなる方向に有効活用してみてください。
このタイミングは、シンプルに言うと、「先に答えはない」。「下ったところ(自分の中や過去)に答えはある」。それを発見するだけ。というところですかね。
まずは水星逆行期間に起こりやすい、一般的なよくある現象を挙げて起きます。
- もろもろの交通機関の遅延(移動システムの故障や工事や事故などでの渋滞など)
- メールや通信などの遅れ、行き違い
- 意思疎通の食いちがいや誤解、勘違い
- 当初の計画や予定、スケジュールの変更
- 何らかの故障、修理、工事、修繕、やり直し(通信関連や電化製品、道具、学習など)
- 旧友や旧人との再会(ばったり遭遇や連絡が来るなど)
- 普段より時間が過ぎるのが遅く感じる
- 隠れていたものが出てくる
- (※あと今回は魚座なので)体調不良や病気の噴出、死の記憶の蘇り
- (※魚座海王星と水星合と諸々なので)新型コロナウィルスの感染関連もまだまだ引っ張るでしょう
などが起きやすい時期となっています。
水星はコンタクトやスケジュール、コミュニケーションと関わっているので、実生活のさまざまなことに影響を及ぼしていきます。
無駄にイライラしやすい期間でもありますので、特に交通や物事の遅れなどには関係してきますが、この期間は余裕を持った行動や、別プランを常に念頭に持っておくことや、何事も焦らない穏やかな心理状態を心がけることをお勧めします。
そして、現代社会の流れからは少し身を引くことで、自分のペースややり方、回復を取り戻す時間としても使えるので、この期間はそういったことに意識を向けて行動できるとよいかもしれません。
また、水星逆行期間に好都合とされていることは、
- 実務や業務の整理、再確認作業
- 勉強の復習、技術、実務のおさらい
- 書類整理、片付け
- 過去に戻りつつの何らかのバージョンアップ
- 過去にやり損ねたことのやり直し
- 健康管理、体調管理へのフォーカス
- 労働環境の見直し
- 内観、内省
などには持ってこいの時期となるので、そういったことに使える期間としてどうぞ過ごされてみてください。
2.17からの水星逆行ですが、水星逆行の影響は一週間とかそれ以上前に出てくることもあるので、水星逆行開始のタイミングよりももっと前からそれなりの影響が出てくる場合もあります。
▶︎2020.2.17 魚座水星逆行時のチャート
水星は、2.17の午前10時前に魚座12度(サビアン魚座13度)第11ハウスで逆行を開始し、3.4に水瓶座に出戻ってきて、3.10のお昼頃に水瓶座28度(サビアン水瓶座29度)第8ハウスで順行を開始します。
◎「博物館にある力」(魚座サビアン13度)
- 大きな力が個人に集中し、大きな権限が与えられる
- 集団意識に働きかける発信源のような個人になる
- 奥深い伝統の力の橋渡し役として自分がいることを自覚する
- 自分が担っている伝統や集団性とは何なのかを具体的に確認したほうがいい
- 負担が重いが、個人の責任でないことでも、縁ある集団性の作り出した問題に関して責任を負わなくてはならない(ここに未来の宝が眠っているが、その状況がどうかというより、そこで担っている自分の伝統の精神て何だろうと気づけることが大事)
⬆︎このテーマに沿って、
⬇︎ここまで下ってきて、この力を取り戻して人生を再設定していきます。
◎「サナギから出てくる蝶」(水瓶座サビアン29度)
- 何となく不安だが、誰のことも心理的にあてにしないで、自分の可能性について真剣に考え、歩き出す時期
- 相談できる相手がいなく、ほとんど友達がいなくなることで、そのほうがよい判断ができる
- 自己表現において遠慮するものが何一つなくなり、自分自身の可能性を誰にも遠慮することなく開花させようとする意志が芽生える
- 自信や支えが欠けているが、ゆっくりと自らの力を少しづつ広げていく試みが繰り返される(サナギが蝶になるように)
- 「サナギ」が「蝶」になるプロセスは、仲間に空間的には依存はしていなかったにも関わらず、精神的には仲間との関係に頼っていたという生き方を捨て、一人で自分の可能性を考えようと歩き始めた段階
- 自分の考えや思想が自分という人間性を隅々にまで生み出していく
- 何にも配慮しない自由というものについて考えてみるとよい
この水星逆行のテーマは、境界線を飛び越えた、自由に羽ばたく希望に満ちた未来(風の時代の個性を生きる未来)へと理想やビジョンを広げていくために、自己の精神や信念の奥深い真実を探究する必要性をあらわしています。(第11ハウス魚座水星-0°-海王星/第11ハウス魚座水星-90°-第8ハウス射手座月)
それは、広大な可能性が広がる未来や希望の方向性には、因縁の集団性からの継承し獲得した個人の資質を強く深くもたらしていく必要があるということとも言えます。(第11ハウス魚座水星-0°-海王星/第11ハウス魚座水星-90°-第8ハウス射手座月)
制約を取り払った広大な可能性が広がっていく希望に満ちた未来のためには、伝統の精神と伝統の技術、知性、創造性の追求が多いに助けになることを示しています。(第11ハウス魚座水星-0°-海王星/第11ハウス魚座水星-60°-山羊座木星・パラスアテナ)
今回の水星がアクティベートする魚座の度数に関わる性質は、古来から続く伝統的な精神の啓示の道を探し、長い歴史の中で脈々と続いてきたその「精神の伝統」を発見することが関係します。
それは、まったく人に知られていないような自身の伝統に関心を抱くことでもあり、これが今回のヘルメスが探り当てる、賢者の石としての個々人の宝の部分とも言えます。
その今まで見えなかった、また見てこなかった「見えない伝統」の糸が、ここで初めて目にできるかもしれません。
また、もうすでに自身の伝統のようなものに気づいていたとしても(ホロスコープにガッツリ出ていますが)、各自のエーテルや低次アストラル体に刻まれたその伝統の記憶が、現在の感覚や感情に忌まわしいものとしてプログラムされていたりするので、それが相当な高確率で、そんなものは嫌だ拒否したいと強く思ってしまうことがあるでしょう。
実は、今生でも各自の伝統の精神からなる人格を、過去から環境や登場人物を変えて、時代を変えて、同じことを大なり小なり再生しているのですが、ただ忌まわしい記憶や幽閉感や拒否したい感が強く出てきやすいので、そのままだと奇蹟を成し遂げるための賢者の石はいつまでも見つけられないでしょう。
これが非常に面白いのですが、結局、肉体の遺伝子の奥深くに継承されている精神でもあり、そのことと向き合わず、受け入れられないと、その拒否し続ける自身の伝統は、拒否し続ける以上はシャドウとして働き続けるので、結局それに人生の足を引っ張られ続けることになるのです。
肝心要なのは、肉体感覚や感情が感じる悪的なことを、悪と捉える次元の堂々巡りや、叩いても叩いてもなくならない悪退治ゲームをやり続ける場合は、このヘルメスが担う錬金術的トリックは失敗に終わるだけしょう。
特に水星逆行のシーズンで振り返りが必要になった時に、肉体感覚や感情に紐付いている過去に光が当てられない、再評価(冥界に降りること)ができない場合は、明るい未来が勝手に降ってくることはないのです。
通常、肉体感覚や感情にほぼ100%とらわれすぎて冥界に降りるので、それでは失敗しますが、そこから半分の比率でも感情化されていない思考と、純粋な精神に立って冥界に降りることができれば、自身の遺伝的な資質に眠る、伝統の精神の価値を光としてとらえていくことができるでしょう。
そこをクリアできるかが大きな鍵かもしれません。
そして、サナギから出てくる蝶のように、一度固まったものから生命が湧き出てくるように、一個人のあるべき普遍性へ自らを明けわたすことを訓化できれば、より完全な完成形として個の能力が磨かれていくことになるでしょう。
このタイミングのヘリオでも、目で見るものの形よりも、沈黙の音の中に潜んでいるような気配の振動に注意を向けることで、それが肉体の外側に意識を解放してくれるものとなり、それによって各自の伝統の天命、天職の力強い到達に至っていくような、大きな一歩や前進の方向性があります。(ヘリオ山羊座土星・冥王星-180°-蟹座水星)
そして、魂の面での宇宙的なファミリーのようなものと同調していくことが示されています。(ヘリオ山羊座土星・冥王星-180°-蟹座水星)
ちょうど水星逆行が終わるのが、3.10乙女座満月と同日です。
この水星逆行の期間中に、「精神の伝統」を発見し、「サナギから出てくる蝶」となることで、人生におけるある種の自己完成形の成就となり、その自己存在と理想に対して、満月のイルミネーションが灯されていくことになるでしょう。
2020年は時代と時代のギャップ年ですが、これからの未来の可能性を広げる新しいことを始めていくような流れの中で、真新しい何か!?が始まるような感覚に思えますが、実はそれは表向きなだけです。
これまでも今までも散々示されていますが、2020年は、実は各自の伝統に許可を出し、それに身を任せればよいだけで、私らしさの「個性」というのは、その伝統の中にこそあるということを知る必要があります。
ちなみに、「私には何もない…」という人が多いかもしれませんが、ホロスコープは如実に各自の伝統を表していますし、ただ、あるのに見てないとか、あるのに拒否しているとも言えるので、それは己の伝統(個性の源)を拒否し続ける人生を選択しているだけです。
「私には何もない…」「私にはわからない…」は〝やらない理由〟だったりするので、どこまでも人間というのは滑稽な生き物だということが言えます。
もはやそれによって、自然に見れば自己否定や自己犠牲を繰り返し繰り返し自分に当てつけているだけですので、悲しみの美学、十字架に磔になって自分は犠牲者という美学に酔いしれて死んでいくだけかもしれません。
悪くはないのでしょうが、自分がその人生を選んでいるという責任を風の時代はどこかでちゃんととらなくてはならないので、「十字架に磔になっている私って、何て悲しいの…」を、結果、誰も神も救わなくても、誰も評価しなくても、文句は言えないのです。
文句を言っても、ある選択をし続けた結果は変わることはないという究極の事実を受け入れざるを得ませんね。
あなたの魚座の選択って何でしょうか。十字架ストーリーでもいいし、復活ストーリーでもいいし。
世間では、魚座の水星・海王星の合が示す通り、新型コロナウィルスの猛威もまだまだおさまらずでしょうが、残念ながらこういう時じゃないと、人ははっきり見えないものの存在をちゃんと意識しようとはしないのかもしれません。(ここではウィルス)
まさに魚座水星・海王星作用の地球的なデーモン的解釈では、ウィルスの見えない恐怖に怯えるとなるのでしょうが、そこの次元にいつまでもいてもつまらないので、天上的な魚座水星・海王星メッセージである、各自の見えない部分(潜在意識)をちゃんと見てくださいね!ということに意識が向かうとよいですね。
どうぞ貴重な水星逆行期間をお過ごしください。
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